形成外科

あらゆる手法や特殊な技術を駆使し
患者様の生活の質 "Quality of Life" の向上のお手伝いをいたします

形成外科とは

形成外科は眼科、耳鼻科、泌尿器科などの身体の場所(部位や臓器)別の診療科ではありませんので、形成外科という診療科をまだ聞き慣れない方、聞いたことはあるけれど、どんな病気を治すのか、良く分からないという方が多いと思います。

日本に形成外科が登場してから既に半世紀以上を過ぎているにもかかわらず、一般の皆様の中には、「形成外科って何?」と問われる方もいらっしゃいます。

形成外科とは、身体に生じた組織の異常や変形、欠損、あるいは整容的な不満足に対して、あらゆる手法や特殊な技術を駆使し、機能のみならず形態的にもより正常に、より美しくすることによって、みなさまの生活の質 "Quality of Life" の向上に貢献する、外科系の専門領域です。

形成外科で治療を受けた方々が、笑顔で再び社会生活に復帰してゆく姿を見ることが、形成外科を専門とするわたしたちの最高の喜びです。

形成外科とは?(形成外科学会ホームページより)一部引用

形成外科の定義
身体各部における表面の器官、組織について機能異常を伴う形態異常(口唇裂、外傷または熱傷による瘢痕、外傷による顔面の変形など)にある場合、これを修復再建することを目的とする臨床医学の分野。

治療内容

皮膚腫瘍

先天性(生まれつきのもの)、後天性(徐々に出現したもの)、良性、悪性問わず対応いたします。小さなものは基本的に局所麻酔にて当院の手術室にて日帰りで行います。
形成外科医としてただ切除するのではなく、できるだけ目立たない傷跡(瘢痕)になるように心掛けて、手術を行います。
ほとんどの場合、翌日から入浴可能で約一週間後に抜糸して終了しますが、それ以降も必要に応じて傷の経過観察をいたします。

眼瞼下垂症

いわゆるまぶたが下がった状態のことを眼瞼下垂症と言います。視野を確保するために眉毛を上げたり、眉間に力を入れたりすることで肩こり・頭痛などの付随症状が出現することがあります。
近年、テレビ等で取り上げられるようになり、眼瞼下垂症が起因するこういった付随症状を眼瞼下垂症手術で解消することが知られるようになりました。当院でも昨年度80人を超える患者様の治療機会を得て、目を上げやすくなったことのみならず、いろいろな付随症状が取れたとのお話をお聞きします。まぶたの下がりが気になることのみならず、こういった付随症状が強い方もご相談ください。症状の強い方は保険適応としています。

外傷

顔のみならず、体各所の擦り傷、切り傷に対していかにきれいに治すかを意識して治療いたします。
また当院にはレントゲン写真のみでなく、CT(コンピューター断層撮影)も設置していますので体各所の外傷、骨折にも対応可能です。
また、外傷後の醜形瘢痕(見栄えの悪い傷跡)や外傷性の色素沈着症などもご相談ください。

熱傷

入院が必要な重症熱傷は対応しかねますが、初期治療から必要に応じて手術にも対応します。
また、熱傷後の醜形瘢痕についてもご相談ください。

皮膚潰瘍

皮膚潰瘍とは熱傷や外傷後の皮膚壊死、褥瘡(いわゆる床ずれ)、放射線による皮膚の壊死などによって出現した皮膚の欠損を言います。軟膏療法を中心に手術も含めて対応します。

手、足の外科

骨折、切断指のみならず、当院では特に陥入爪の手術を得意にしています。
爪母細胞(爪をつくる細胞)を含めて爪甲を部分切除する根治術を行うことで、永久的に爪の幅をかえることで食い込む部分の爪を生えなくすることで二度と再発させないように根治させます。
手術は局所麻酔で可能ですので、日帰りでできます。
長くお悩みの患者様はご相談ください。

あざ

先天性の皮膚の色素性疾患を総称して“あざ”と言います。
色素性母斑、扁平母斑、異所性蒙古斑、太田母斑、各種血管腫など多様です。
これらは保険診療にて治療を行います。レーザー、手術切除などにて治療を行います。

ケロイド

傷跡が異常に発赤、腫脹した状態が一般にケロイドと言われます。
ただし、狭義の意味での真正ケロイドの患者さんは少なく、多くが肥厚性瘢痕であることが多いです。
基本的には張り薬、内服等で治療を行います。

手術について