当院ではしわ・たるみの治療に、最近一般的になったボトックス、ヒアルロン酸等の注射治療も行っています。
私個人的な見解として、安心安全の観点からこういった注射等の皮下に埋入、あるいは注入させる治療では、最終的に完全に吸収されるもの、あるいは容易に摘出ができるもの以外の使用は行っていません。
大きな効果を望まれる方は、最終的には手術治療を提案します。
また、注射や手術といった痛みを伴う治療に抵抗のある方には、Syneron社製elos plusを用いたオーロラ治療(光+高周波)、またはタイトニング(赤外線+高周波)をお勧めします。内出血などのダウンタイムも少なく、治療後すぐに化粧も可能です。
治療内容
ボトックス(厚生労働省認可のアラガン社製品)
ボトックスでの治療の歴史は意外に長く、1970年代から顔面チックに代表される筋肉の活動亢進から起こる様々な疾患に使用されその安全性は確立されています。
1980年代後半から美容治療に応用され、現在世界中で行われる一般的な治療となりました。
その原理は筋肉の動きの制限からしわをつくらせない、すなわち表情を作る際にできるしわにはとても有効です。
ただし、動きをある程度制限していい場所、制限しすぎると何らかの不都合(目が開けにくい、表情が乏しくなりすぎで不自然など)がおこる場所の把握が大事です。最適の方法を診察の上、提案します。
- 費用
- 1ヶ所:33,000円
- リスク・副作用
- 疼痛、腫れ、内出血、アレルギー、表情に違和感を生じる可能性がある
- その他
- アラガンジャパンから入手、ボトックスビスタ全て厚生労働省認可の薬剤を使用しています。
ヒアルロン酸
ヒアルロン酸は人体の皮膚や関節など人体にもともと存在するムコ多糖体で、その保水力は1gで約2〜6リットルの水分を保持することが可能と言われています。
眼科、整形外科の領域では歴史は古く、アレルギー等のリスクを回避する精製技術が確立されてからは、多くの症例に使用される一般的で安全な治療として現在に至っています。
日本の美容医療でヒアルロン酸治療が盛んになったのは、2000年代に入ってからです。
実際の美容治療では直接しわの目立つ部分の皮下に注入しますが、しわの程度、深さ、範囲、また部位によってヒアルロン酸注入の方法、量を変えています。
基本的にヒアルロン酸は吸収されるものですが、いかに効率よく注入する最適の方法を診察の上、提案します。
- 費用
- 0.1cc:11,000円
- リスク・副作用
- 腫れ、内出血、圧痛、疼痛、腫瘤
- その他
- ジェイメックから入手、レスチレンリド全て厚生労働省認可の薬剤を使用しています。
e-plus(高周波+光)
2つの異なるエネルギー、IPL(光エネルギー)とRF(Radio Freaquency:高周波エネルギー)を組み合せたシナジー効果で、お肌にダメージを与えることなく、コラーゲンの再生を促し肌の若返りや脱毛を行う事ができる、安全で実績のある美肌装置です。
2つのエネルギーを効果的に、真皮層や皮下組織へ確実に熱エネルギーを送り繊維芽細胞を刺激することで、コラーゲンやエラスチンの生成が促され、シワを改善すると同時にメラニンの排出によってシミやくすみも改善します。
気になる小じわ・シミ・そばかす・赤ら顔、お肌のくすみの改善に効果を発揮し、肌のハリを取り戻すことで毛穴も引き締めます。
当院のe-plus機はsyneron社製で、elosテクノロジーが応用されています。
elosテクノロジーとは、光エネルギーとRF(高周波)エネルギーの相乗効果により、光エネルギー単独の治療よりも、臨床効果や安全性を高める技術です。
一般的に、東洋人(Skin Type Ⅲ&Ⅳ&Ⅴ)の表皮にはメラニンが多く存在するため、レーザー治療やパルスライト治療を行うとき、効果を上げようとして照射出力を上げていくと、強い痛みを伴い、表皮にダメージ(熱傷)を与えてしまうこともあります。
elosテクノロジーは、光エネルギーを最小限に抑え、RFエネルギーによって補完します。
RFエネルギーは、光エネルギーとは異なる選択性をもち、メラニンや血管の分布とは無関係に働きます。
従って、表皮のメラニン量に影響されずに、効率的に真皮層へ熱エネルギーを与えることができます。
これにより従来の光エネルギーによる痛みや火傷のリスクが抑えられ、肌や毛の色に影響されない治療が可能になると考えられています。
- 費用
- 顔全体一回:22,000円
- リスク・副作用
- 熱傷、外傷性色素沈着、色素脱失、水疱
タイトニング治療 e-plus(高周波+赤外線)
- 特長
-
- 高い効果と安全性
- 痛みが少ない
- ダウンタイムが少ない
- 費用
- 33,000円/1回
- リスク・副作用
- 水疱、熱傷、腫れ、発赤
e-plus SRとタイトニング治療の違い
e-plus SR・タイトニング治療ともにsyneron社製e-plus機を使用します。
当院では、このe-plus機に複数のヘッドが装備されており、一つは光+高周波(SR治療)、もう一つは赤外線+高周波(タイトニング治療)を施術できます。
イメージとしては光を使用するSR治療に比べ、赤外線を併用するタイトニング治療は、より深層にエネルギーが届くことが可能になったため、引き締め効果をより期待できます。
患者様の判断としては、表層の問題(くすみ・シミ・小じわ)にはSR治療。
より深層までの効果(皮膚のハリ・赤ら顔改善など)を期待する場合は、タイトニングをお薦めします。
また、SR治療・タイトニング治療は同時に施術可能です。同時に行うことで相乗効果も期待できおすすめです。